西武・森脇亮介、22試合連続無失点で取り戻した背番号28
公開日:2026-07-06
1087日。7月3日のオリックス戦で1軍のマウンドに帰ってきた西武の森脇亮介が、前回の1軍登板から空けた日数です。2023年7月に右上腕動脈閉塞症と診断され、同年8月に手術(球団公式発表)。 育成契約・背番号127で迎えた2026年シーズン、開幕からファームで積み上げた数字が 6月30日の支配下復帰と背番号28への回帰につながりました。 その約3カ月半を、当サイトの月別・試合別データで時系列に追います。
3月から5月まで、月間防御率0.00が三つ並んだ
森脇は開幕月の3月から救援として月5〜6試合、原則1イニングのペースで投げ続けました。 当サイトの月別集計(7月5日時点)を並べると、序盤3カ月の異様さがひと目でわかります。
| 月 | 登板 | S | 投球回 | 防御率 | WHIP | 奪三振 | K/BB |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3月 | 6 | 0 | 5.1 | 0.00 | 1.31 | 6 | 1.50 |
| 4月 | 6 | 2 | 6.0 | 0.00 | 1.17 | 10 | 3.33 |
| 5月 | 5 | 3 | 5.2 | 0.00 | 0.71 | 3 | 1.50 |
| 6月 | 6 | 3 | 5.2 | 3.18 | 1.59 | 9 | 9.00 |
WHIP(1イニングあたりに許した走者数。1.00前後で優秀)は3月の1.31から5月には0.71まで低下。 4月に初セーブを記録して以降は抑え起用が定着し、5月・6月は月3セーブずつを積みました。 役割が重くなるのと並行して、走者を出す数そのものが減っていったのが序盤戦の推移です。
開幕から22試合連続で自責点ゼロ(3月14日〜6月16日)
試合別データを追うと、開幕の3月14日から6月16日まで22試合連続で自責点ゼロ、合計22.0イニングを積み上げたことがわかります。 ほぼ中3〜4日の間隔で投げ続け、2イニングを投げたのは5月5日の1試合だけ。 1イニング限定の型を崩さない起用の中で、4月19日、6月2日、6月16日には1イニング3奪三振も記録しています。 シーズン被本塁打は0本(7月5日時点)。一発を許さないまま積み上げたゼロであることも、試合別の内訳から確認できます。
8つのセーブはすべてこの期間内に収まっており、最後のセーブはこの連続記録の最終戦となった6月16日でした。
唯一の自責点は6月21日、そしてそれが2軍最後のマウンドになった
シーズン防御率0.79の中身は、実はきわめて単純です。自責点2はすべて6月21日の1試合(0回2/3・自責2で敗戦投手)で記録したもの。 この1試合を除けば、2026年の森脇はファームで一度も自責点を許していません。
6月は月間防御率3.18と数字上は悪化しましたが、内訳は被安打8が原因で、 K/BB(奪三振を与四球で割った制球と支配力の指標)は9奪三振・1四球で9.00と、むしろ月を追って制球は良くなっていました。 そして6月21日を最後に2軍登板はなく、6月30日の支配下復帰、7月1日の1軍合流へとつながります。 結果的に、唯一失点した試合がファームでのラストマウンドになりました。
防御率6位とセーブ4位の両立は、ファーム88人で森脇だけ
7月5日時点で15登板以上のファームのリリーフは88人。森脇の防御率0.79はその中で6位です。上には河野竜生(日本ハム)と中川颯(DeNA)の0.00、 石田健大(DeNA)の0.38、大江竜聖(ソフトバンク)の0.55、椎葉剛(阪神)の0.75が並びます。 一方でセーブ8は、上村知輝(オイシックス)の14、日當直喜(楽天)の12、大石航(くふうハヤテ)の9に次ぐファーム投手全体4位。 防御率トップ10のうち森脇以外の投手のセーブは最大1で、 防御率上位とセーブ上位を両立させているのは88人の中で森脇ただ一人です。 「勝ちパターンの重圧の中でゼロを続けた」ことが、この掛け合わせに表れています。
西武の2軍投手陣の中でも、15登板以上のリリーフで防御率が最も良いのは森脇で、 2位の高橋礼(1.52、7月5日時点)に倍近い差をつけていました。
背番号28での再出発
6月30日の球団公式発表で、背番号は育成時代の127から、2023年まで着けていた28に戻りました。 2018年ドラフト6位で入団した33歳の右腕(7月5日時点)にとって、手術から約3年での支配下復帰です。 そして7月3日のオリックス戦、1087日ぶりの1軍マウンドで西川龍馬から三振を奪い、 NPB公式記録では1試合・1.2回・自責0・奪三振1(7月5日時点)を残しています。 7月5日時点で1軍の出場選手登録メンバーに名を連ねており、 ファームの防御率0.79・8セーブという数字は、そのまま1軍ブルペンへの推薦状になりました。
次に見るべきは、2軍で貫いた「1イニング限定・失点ゼロ」の型を1軍でどこまで再現できるかです。 まずは1軍での自責点ゼロをどこまで伸ばせるか。 2軍で22試合続けたゼロの行進を、今度は背番号28で数えていくことになります。
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